自社サイトや個人のサイト、ブログなどを運営している方の中で、問い合わせフォーム経由で営業的な内容の送信を受け取った経験のある方は多いのではないでしょうか。
これはフォーム営業と呼ばれるもので、近年新しい顧客開拓手法のひとつとして導入する企業が増えています。低コストで効率よく多くの企業にアプローチが可能で、閲覧率が高いなど多くのメリットがある一方でデメリットや注意点もあります。
そこで当記事では、フォーム営業の基本からメリットとデメリットを解説し、さらには実践する際には知っておきたいフォーム営業自動化ツールについても紹介します。
フォーム営業とは?
フォーム営業は、企業などが設置しているホームページのお問い合わせフォームに対して自社の商材を売り込む内容を記入し、送信する営業手法のことです。ターゲットとする企業へのアプローチ方法はさまざまですが、近年では電話よりもネットでの問い合わせを受け付けている企業が多くなっていることを受けて、電話を掛けるよりも効率的であるとしてフォーム営業が注目されています。
フォーム営業のメリット
フォーム営業には、実に多くのメリットがあります。ここではその中でも営業活動に資すると考えられるメリットを5つの項目で解説します。
①とにかく低コスト
フォーム営業を含むネット経由の営業手法は、いずれも低コストです。フォーム営業と似ているメール営業はメールを配信するだけなので、通信費はほぼゼロです。それと同じようにフォーム営業でもダイレクトメールを送るような印刷費、送料といった費用は一切かからず、低コストですぐに実践が可能です。
②相手がほぼ間違いなく閲覧してくれる
問い合わせフォームを設置している企業にとって、フォームから届く内容は重要な接点であるため、読まずに捨てられる可能性は低いでしょう。メール営業のように読まずに削除される可能性が低く、「読んでもらえる」ことにおいては高い精度が魅力です。
③連絡先を知らなくてもアプローチ可能
電話であってもメールであっても、相手の電話番号やメールアドレスが分からなければアプローチはできません。
その点、お問い合わせフォームは検索エンジンで簡単に見つけることができますし、後述するような専門のツールを利用すれば最初から送信先企業がリスト化されているので、相手の連絡先を知らなくてもアプローチができます。
④少ない人数、少ない時間で取り組める
フォーム営業はほとんどのプロセスがほぼ自動化されているので、極端な言い方をすれば1人でも取り組めます。人的資源や時間の節約ができる上にアプローチ能力は高いので、コストパフォーマンスに優れています。
⑤送信先を厳選すれば精度が高くなる
ただ闇雲にフォーム送信をするだけだと意味はありませんが、自社の商材に興味を持ってくれそうな相手を厳選してフォーム送信をすれば、読んでもらえて何らかのレスポンスが得られる可能性は高くなります。
かつて電話帳を見ながら片っ端に電話をしていた時代があったことを考えると、圧倒的に効率が良いことをイメージできるかと思います。
フォーム営業のデメリット
次に、フォーム営業のデメリットについても解説しておきましょう。
①逆効果になることがある
とてもメリットの多いフォーム営業ですが、それは「相手が好意的に情報を受け取った」ことが前提になります。送信先に企業が自社の顧客向けに設置している問い合わせフォームに営業的な内容が送信されたら、それを快く思わない人もいるでしょう。
企業によっては営業お断りと明記しているフォームもあるので、そこに送信をしてしまうと取引もないのにクレームの原因になってしまうかもしれません。
②精度が100%になるわけではない
フォーム営業は精度の高さが魅力とはいっても、100%になるわけではありません。
上記のようにフォーム営業の手法そのものに拒絶感を抱く人も少なくないため、精度を高くしたいあまりに送信しすぎると逆効果になりやすい「諸刃の剣」であることは留意しておくべきでしょう。
フォーム営業に使えるツール5選
フォーム営業を自動化するのに有用なツールを5つ、紹介します。
APOLLO SALES
150万リストの中から希望の条件でフォーム投稿が可能です。
https://apollosales.co/
KAITAK
フォーム営業開始まで最短5日のスピード感が特徴です。
https://kaitak-sales.com/
GeAIne
200社向けにフォーム送信ができる無料トライアルがあります。
https://the.geaine2.jp/
SalesNow
常に収集し続けている500万社の行動データを活用できます。
https://top.salesnow.jp/
ホットアプローチ
飛び込み営業を自動化できるコンセプトのフォーム営業特化ツールです。
https://www.hammock.jp/hap/
まとめ
本文中でも述べているとおり、フォーム営業は送信先の捉え方によっては好意的ではない可能性もあるため、諸刃の剣という側面は否めません。しかしここで紹介したITツールを効果的に利用すれば、何十人もの人数が必要になるような飛び込みセールスを瞬時に行うことができるため、営業活動のひとつのチャンネルとして検討する価値は大いにあると思います。