コホート分析とは?分析方法と活用できる場面について

WebやECサイトなどを運営している方の中には、コホート分析という言葉を最近よく見聞きするようになったとお感じの方が多いと思います。アクセス解析の一種であることは分かっていても、具体的に何を分析するものなのかよく分からないという声もよく聞かれます。 このコホート分析とはいったい何を分析するための手法で、コホート分析を活用するとWebの戦略にどう役立てることができるのでしょうか。今回は話題のコホート分析について、基本と重要性、定番のアクセス解析ツールであるGoogleアナリティクスを用いたコホート分析について解説します。  

コホート分析とは?

「コホート」というのは私たち日本人にとってあまりなじみのない言葉です。英語では「Cohort」というスペルで、この単語には仲間という意味があります。コホート分析はWebのアクセス解析のためにある情報を分析したい情報に応じて仲間にする、つまり集めるもので、これによって単にアクセス数だけでなくWebを閲覧しに来た人がどんな行動をしているのかを時系列で追うことができるようになります。 閲覧者のニーズや行動が多様化する中、従来のアクセス解析だけでは行動の意図を推し量ることが難しくなっています。このコホート分析を導入すると閲覧者の行動パターンを浮かび上がらせることができるので、ぜひその基本と方法を学んでおきましょう。  

コホート分析の重要性

ネットビジネスの進化によって、近年ではサブスクリプション系のサービスがとても多くなりました。ネット上のサービスを利用することに対して料金を支払うため、「ネット上のサービス」そのものが商品です。こうしたサービスを展開する事業者にとって、利用者がどんな行動をしているのかを知るのは満足度向上だけでなく、利用を維持してもらうためにとても重要です。そこで活用されているのが、コホート分析です。 サブスクリプション以外にもWebでマーケティングを展開している企業、ECサイトを運営している企業など、閲覧者や利用者が自社のネット空間でどう行動しているのかを知ることが重要な場面がとても多くなっています。 今後はさらに、閲覧者や利用者がどう行動しているのかを把握する必要のある業態はまだまだ増えるでしょう。そんなニーズの増加に伴い、コホート分析を導入し、自社の戦略に役立てることが常識になりつつあります。  

Googleアナリティクスを使ったコホート分析

検索エンジン大手のGoogleが提供している「Googleアナリティクス」は無料で利用できる高性能アクセス解析ツールとして、世界的な定番となっています。これだけ多機能なアクセス解析ツールを無料で提供しているのは、さすがGoogleです。 Googleアカウントを作成して自社が設置しているWebやブログなどのコンテンツに専用のコードを埋め込みます。それだけで情報が収集されるので設置方法は全く難しくありません。あとは、Googleアナリティクスの管理画面にある「コホート分析」をクリックして収集されたデータからの分析結果を見るだけです。 Googleアナリティクスのコホート分析では、ユーザー維持率を見ることができます。最初にアクセスをした閲覧者が翌日、翌々日と日数を経るごとにどれだけ減っていくのかを可視化できます。継続的に閲覧されていないWebで集客効果を高めるのは難しいので、コンテンツの更新頻度を高める、コンテンツの内容を見直すといった改善のヒントになります。  

コホート分析を活用する場面は?

コホート分析では閲覧者をいかに維持できているかを可視化できるため、コンテンツの適切な配信頻度を知るのに役立ちます。Googleアナリティクスのコホート分析を見て閲覧者の維持率が3日後にガクンと落ちているのであれば、コンテンツの更新頻度は3日が適切な周期になるといった具合です。 また、コホート分析では閲覧者のセッション時間の傾向も分かります。自社コンテンツを見ている時間があるところでガクンと落ちている場合、仮にそれが5分であれば自社のサイトは「5分で見終わるサイト」であることが推測されます。 セッション時間が短くなってくると離脱率が高くなっていることが考えられ、閲覧者のニーズに応えられていない可能性大です。その場合はページあたりの情報量を増やす、複数のページ間で効果的なリンクを張って必要な情報を的確に届ける工夫をしましょう。  

まとめ

コホート分析は閲覧者や利用者の行動を知るうえでとても有用な手法です。Googleが提供しているGoogleアナリティクスを使えば無料で高度なコホート分析が可能になるので、これからコホート分析を導入したいとお考えの方は、ぜひGoogleアカウントの作成から始めてみてください。  

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