エンゲージメントマーケティングとは?必要な理由と手法

マーケティング手法は時代の変化とともに、機敏に変化を続けてきました。
従来のマスメディアを利用したマス広告のようなマーケティング手法が通用しなくなってきていることは多くの方がすでに認識されていることと思いますが、それではどうするべきなのか?という問いに対する答えのひとつが、当記事で解説するエンゲージメントマーケティングです。

エンゲージメントマーケティングはネット空間だけでなくSNSなど一人ひとりが主体的にネット利用をする時代において有効性の高いマーケティング手法といえ、これからのマーケティングの主流になることは必至でしょう。

当記事ではそんなエンゲージメントマーケティングについて、知っておくべき基礎知識と必要性が高まっている理由、そして具体的な手法について解説します。

エンゲージメントマーケティングとは?

エンゲージメントマーケティングの「エンゲージメント」には、約束や婚約といった意味があります。婚約指輪のことをエンゲージリングと呼ぶのも、この言葉が語源になっています。

マーケティングにおけるエンゲージメントとは、顧客への理解や顧客との信頼関係、そして関与を意味しています。これだけだと漠然としていて分かりにくい部分があると思いますので、さらに端的に表現すると「顧客とのつながりをより重視したマーケティング手法」となります。

これまでのように企業側から一方的に情報を発信して知ってもらい、買ってもらうというプロセスではなく、SNSなど顧客側からも発信しやすい今の時代において積極的に顧客にも関わってもらい、信頼関係を構築した上で購買につなげていくのが基本的な考え方です。エンゲージメントマーケティングがうまく機能すると顧客からは高いレベルの信頼感が得られ、継続的な購買につながるためコストパフォーマンスにも優れているといわれています。

エンゲージメントマーケティング必要な理由

エンゲージメントマーケティングの必要性が高まっている理由は、主に3つあります。その3つとは、いかのとおりです。

  1. ネット空間の充実、SNSの普及(顧客側の発信力向上)
  2. 購買に至るプロセスの多様化(マスマーケティングの終焉)
  3. 情報過多(顧客が自ら情報を取捨選択する時代)

これらはいずれもリンクしており、相互に関わり合っています。
テレビや新聞などのマスメディアから広告を発信して多くの顧客に知ってもらい、その中の一定数の人が購買をすることで成り立っていたマスマーケティングが今や成立しないことは、誰もが肌感覚で実感していることと思います。

それに代わって台頭しているのが、SNSです。SNSで自然発生的に情報が拡散することを「バズる」といいますが、バズることによってヒット商品になったものは数えきれません。しかし自然発生的にバズるように仕向けることは決して簡単ではなく、偶然任せではマーケティングとはいえません。

そこで登場したのが、エンゲージメントマーケティングです。エンゲージメントマーケティングではSNSなどネット空間越しに顧客と関係性を構築し、顧客側も積極的に発言や発信をします。それを踏まえて企業側とコミュニケーションが成り立つことによって信頼関係が生まれ、購買につながっていきます。

この方法だとまるで「一本釣り」のように思えるかもしれませんが、実はそうではありません。たった1人の顧客であってもエンゲージメントが成立していると、その人は情報を自分の意思で拡散します。しかもその情報は企業側から発信されたものではないため信頼性が高く、やがてバズる可能性があるわけです。

エンゲージメントマーケティングの手法

エンゲージメントマーケティングに取り組むには、どんな方法があるのでしょうか。ネットを経由した顧客との関係性を持つという意味では、以下の4つが主要な手法になります。

オウンドメディア

オウンドメディアは、エンゲージメントマーケティングに適した典型的な手法といえるでしょう。自社の取り扱い商品と関連のある有益な情報を発信し、自然なアクセス流入を増やしていくことでファンを増やし、「この情報を発信している企業なら信用できそうだ」というブランド価値を高めていきます。

メール配信

全員に一律の内容でメール配信をするのであれば意味はありませんが、相手の属性別に最適な内容を配信すると、オウンドメディアに近い効果を得ることができます。相手の行動履歴を参照して最適なリンクをメール内に設置するなど、相手の関心やニーズにしっかり寄り添うことでエンゲージメントが向上します。

SNS

SNSはエンゲージメントマーケティングの手法が確立する契機にもなったメディアなので、自社SNSの運営を軸に双方向のコミュニケーションに役立てるのがコツです。

公式アプリ

公式アプリで利便性の高いユーザーエクスペリエンスを提供すれば、それがブランディングにつながり、利用者の行動を分析することによってその精度をさらに高めていくことができます。

まとめ

エンゲージメントマーケティングは企業と顧客の信頼関係を醸成していくマーケティング手法で、マスマーケティングとは対極にある手法です。
エンゲージメントが成立している相手がたった1人であっても、その1人から情報が拡散する可能性があるので、その潜在的な力は絶大です。

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