ストーリーテリングとは?実際の事例とメリットを解説

ストーリーテリングという新しいマーケティングの手法があることをご存じでしょうか。従来の売り込み主体の手法とは大きく異なり、商品やサービスのストーリー(物語)を伝えることで相手の共感を呼び、認知してもらう手法です。

若い人の言葉で言えば「エモい」伝え方をすることで共感してもらえれば、商品だけでなくブランドや自社に対して好感を抱いてくれる可能性が高く、対象となる商品だけでなく以後のマーケティングにも長く役立つメリットもあります。

それでは今回は、このストーリーテリングについて、その概要と成功事例、メリットなどについて解説します。

ストーリーテリングとは?

どんな商品にも誕生秘話や商品化されるまでの経緯などのストーリーがあるはずです。
ストーリーテリングはそういった内部的な情報を敢えて外部に発信したり、その商品やサービス、さらには企業そのものにストーリーを与えることでブランディングやマーケティングに役立てる手法です。

後述しますがすでに成功事例も続々と誕生しており、これからの消費者や営業先に魅力を伝える新しい手法として注目されています。

ストーリーテリングの事例

ここではストーリーテリングの成功事例を4つご紹介します。
これらの成功事例を見ると、ストーリーテリングがどんなもので、どうなれば成功といえるのかがご理解いただけると思います。

レッドブル

レッドブルのイメージ戦略は、典型的なストーリーテリングといえます。
テレビCMなどを見たことがある方は多いと思いますが、このレッドブルのキャッチコピーは「レッドブル、翼を授ける」で一貫しています。
そのキャッチコピーのとおり、レッドブルの広告や映像などではレッドブルを飲んだキャラクターが信じられないような変貌を遂げ、文字どおり翼が授けられたように躍動します。

ここで重要なのは、レッドブルの広告には商品の魅力を伝えるコピーや文言が一切ないことです。エナジードリンクの一種なので飲めば何らかの効果が期待できるわけですが、「翼を授ける」というイメージにそれを集約し、「レッドブルを飲めば何か変わるかも」という期待感を発信しています。

商品の魅力ではなく、ストーリーを売ることによってレッドブルのイメージをしっかりと定着させ、商品を認知させることに成功している事例です。

JT

JTは正式な社名を日本たばこ産業というように、たばこの製造販売を手がけている企業です。たばこというと最近ではずいぶん肩身が狭い存在になっており、たばこを吸える場所はどんどん少なくなっています。

JTにとってこうした流れは死活問題ですが、それを逆手に取るように展開しているのが「ひとのときを想う」というキャッチコピーを軸にしたイメージ戦略です。

以前と違ってたばこを吸う人は受動喫煙など、他の人のことを推し量る必要性に迫られています。自分がたばこを吸うことが自分だけの問題ではなく、誰かの事情も慮ったものでなければならない深層心理をキャッチコピー化したのが、「ひとのときを想う」というわけです。

たばこを吸わない人にとっても喫煙者をただ煙たがるのではなく、以前と違って自分のことを慮ってくれていることを気づかせてくれるストーリーテリング事例です。

amazon

ネット通販大手のamazonのイメージ戦略は、ひたすら「amazonがある生活の幸せ」を発信することに特化しています。

amazonには配送の速さや品ぞろえの豊富さなどアピールしたい点はたくさんあると思いますが、敢えてそれをせずamazonがそういった秀逸なサービスを提供しているからこそ得られる幸せという「結果」を見せることで、amazonの社会的価値を訴求しているようにも思えます。

消費者には「amazonがあるおかげで幸せが得られる」とのイメージを持たせることができるので、ストーリーテリングのお手本のような事例といえるでしょう。

TEPCO

ちょっとしたドラマ仕立てになっているテレビCMが多くなったことにお気づきの方は多いのではないでしょうか。

TEPCOもその一例で、TEPCOが提供しているさまざまなサービスを日常を描くドラマで紹介しています。観ている人はそのドラマのストーリーが気になりつつ注目するようになるので、ストーリーテリングの効果がしっかりと表れています。

ストーリーテリングのメリット

ストーリーテリングには、主に3つのメリットがあります。上記の成功事例からそれらは伝わると思いますが、その3つを整理すると以下のようになります。

  1. 見た人の記憶に残りやすい
  2. 人の興味を引きやすく注目されやすい
  3. そのストーリーを知った人が他の人にも伝えてくれる

この3つのメリットがすべて揃ったとき、そのイメージ戦略が大きな効果を発揮することは容易に想像がつくと思います。

新規顧客獲得に関してストーリーテリング

①バイネームリスト提供

誰をターゲットにするのか、これはマーケティングの重要すぎるスタート地点です。意味のない努力をしても時間と労力の無駄になってしまうので、バイネームによるマーケティングのキーマンとなる決済担当者の調査を行い、そのリストをご提供いたします。

バイネームリストについてもっと詳しく知る

②バイネームレターマーケティング

メールを活用したインサイドセールスを実践するには、最適な相手に最適な内容の情報を提供する必要があります。そのために重要なのが、対象となるマーケットにおいて売り込みたい商材の最適なセグメントの実施です。「刺さる」相手を見極めることで届ける情報の中身を最適化し、それがバイネームであることでさらに命中精度が高まります。

バイネームレターについてもっと詳しく知る

③戦略的テレマーケティング

インサイドセールスで成果を上げるには、質的・量的の両面でリード(見込み顧客)を獲得していくことが重要です。そのためにテレアポを活用する企業は多いですが、近年では機密保持などの観点から電話営業をしても担当者や決裁権限者にたどり着けないことも多々あります。そこでハジマリでは戦略的テレマーケティングにより、バイネームによるリード獲得をいたします。
これにより、元々は自社のターゲットではない、もしくは優先順位が低いマーケットだったターゲットゾーンも自社のリードとすることができるため、営業活動の選択肢がぐっと広がります。

テレマーケティングについてもっと詳しく知る

まとめ

ストーリーテリングの概要と成功事例について解説しました。
すでにあるストーリーを表に出して伝えやすくすることで実践できるので、まずは自社の商品やサービスに埋もれているストーリーを表に出してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

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